邱暁華　雲(yún)河都市研究院副理事長、中國國家統(tǒng)計局元局長

〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉で印象深いことは4點ある。第１點は、都市の経済力が、やはりその都市の地位を決める決定的な要因である。経済発展が都市の未來を作る。２點目は、グリーン要素がますます重要になり、環(huán)境に配慮した変革が積極的であればあるほど、都市が発展する。３點目は、新型コロナ感染癥の発生は経済社會の発展に影響を與え、人々の生活に影響を與えるが、都市の緊急事態(tài)対応力も試されており、総合ランキング上位の都市はその點で比較優(yōu)位に立っている。４點目は、中國は新たな発展段階に入り、新しい発展モデルの構(gòu)築を加速している。都市の発展もメガロポリスの構(gòu)築へと移行し、中心都市が主役になる時代が始まった。中國の都市がより好循環(huán)な発展モデルを形成することを期待したい。

　周南　中國國家発展改革委員會発展戦略和計畫司副司長、一級巡視員

2020年、突如として発生した新型コロナパンデミックが、世界経済社會のリズムを崩壊させた。中國はコロナ感染癥対策、経済発展、社會安定という「同時実現(xiàn)が不可能なトライアングル」に苦心し、見事な答えを出した。〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉によると、2020年のGDP上位30都市は、武漢を除き、すべて1?5％の経済成長を?qū)g現(xiàn)したことがわかる。中國の成績と海外主要國における混亂は対照的である。

地域発展という點では、長江デルタと珠江デルタの両メガロポリスが、経済、環(huán)境、社會の全般で明確な優(yōu)勢を保っている。〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉の総合ランキング上位100都市のうち、長江デルタは21都市、珠江デルタは12都市を占める。同上位10都市には長江デルタが4都市、珠江デルタが2都市ランキング入りし、その優(yōu)位性が際立っている。メガロポリスや大都市圏の役割がますます重要になり、地域を牽引し、國際競爭の土臺となっている。

総合ランキングは全體的に安定している一方、いくつかの一喜一憂がある。前年度と比較すると、2020年には長江中游メガロポリスに屬する合肥が第26位から第21位、株洲が第71位から第68位、九江が第98位から第89位と、上昇した。その一方で、北方地域における都市の順位は大きく下がっている。〈中國都市総合発展指標(biāo)2018〉と〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉の総合ランキングを比較すると、3年間で瀋陽は第19位から第26位、ハルビンは第29位から第34位、長春は第30位から第36位に後退している。銀川は第67位から第81位へ、フフホトは第56位から第82位へと順位を下げた。この一連の順位変動は、「時流に逆らって進まなければ後退する」ことを鮮明に物語っている。

〈中國都市総合発展指標(biāo)〉の「中國都市製造業(yè)輻射力2020」から、製造業(yè)における都市の位置付けがより鮮明になってきた。メガシティでは一部の製造業(yè)が分散化され始めた。2020年には上海と広州が製造業(yè)輻射力において2018年比でともに2位ダウンしている。他方、成都、西安、南京、無錫が製造業(yè)輻射力を4～7位アップした。

〈中國都市総合発展指標(biāo)〉の「中國都市IT産業(yè)輻射力2020」では、武漢と廈門がIT産業(yè)輻射力でトップ10入りし、IT産業(yè)の中心都市への集中がさらに進んだ。

完全無欠な指標(biāo)というものは存在しない。しかし、〈中國都市総合発展指標(biāo)〉を尺度に、水平的には都市間の比較優(yōu)位性を、垂直的には都市の発展度合いを明快に測ることができる。熟読すれば、さまざまな視點からの思考を刺激してくれる。少なくとも、私にとってはそうである。

　周牧之　東京経済大學(xué)教授

新型コロナパンデミック以來、雲(yún)河都市研究院は、感染癥対策の有効性と都市の経済回復(fù)について高い関心を寄せてきた。 2020年4月17日には逸早く、レポート「新型コロナパンデミック：なぜ大都市醫(yī)療能力はこれほど脆弱に？（原題：新冠疫情沖擊全球化：強大的大都市醫(yī)療能力為何如此脆弱？）」を発表している。同年11月11日は、論文「ゼロ?COVID-19感染者政策Vs.ウイズ?COVID-19政策（原題：全球抗擊新冠政策大比拼：零新冠感染病例政策 Vs. 與新冠病毒共存政策）」を発表し、中國の新型コロナウイルス対策と歐米や日本の政策とを體系的に比較した。「ゼロ?コロナ」の報告書や論文は、日本語?中國語?英語で國際的に発表され、中國の感染癥政策の有効性に対する國際的な理解と評価に一役を買った。

同時に、雲(yún)河都市研究院は、フォーラム、セミナー、対談などを通じて內(nèi)外のトップクラスの専門家とともに、新型コロナパンデミックがグローバリゼーション、國際大都市、グローバルサプライチェーン、IT産業(yè)、娯楽産業(yè)、航空産業(yè)、海運産業(yè)などに與える影響を研究?議論してきた。

〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉は、過去4回発表した〈中國都市総合発展指標(biāo)〉をベースに、都市の感染癥対策の効果やパンデミックが関連産業(yè)に與える影響に焦點を當(dāng)て、パンデミック下の中國都市に関する「健康診斷」を?qū)盲堡毪猡韦扦ⅳ搿?/span>

〈中國都市総合発展指標(biāo)2020〉は、中國経済の底力が主要都市の強靭さにあり、効果的な感染癥対策が中國都市の発展を保障していることを示している。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2022年1月19日