「外資の導入と利用の強度を高める」「対外貿易の安定を支える」「ハイレベルな対外開放を推進し、國內と國際という2つの市場、2種類の資源の連動効果を強化する」。審議が要請された政府活動報告と審査が要請された計畫報告、予算報告は外資と対外貿易の基盤安定、ハイレベルな開放の推進に対する明確なシグナルを発した。
外資と対外貿易は國內と國際という2つの市場、2種類の資源をつなぎ、対外開放のレベルを測る重要な指標だ。政府活動報告は「外資の導入と利用の強度を高める」ことを今年の政府活動に対する8つの重點提案の一つに位置付け、「輸出入の安定促進と質の向上、國際収支の基本的均衡」を今年の発展の主要な所期目標としている。これに対して計畫報告は、今年は世界経済の貿易成長率が鈍化し、國際貿易と外資利用の競爭がさらに激しくなると予測。國際収支の基本的均衡を保ち、外資と対外貿易を安定させることが経済成長の大きな支えで、対外貿易の規模安定と構造の最適化、外資の誘致と利用の強度を高める必要があるとの見方を示した。
2023年1月の中國の外資使用額は前年同期比14.5%増の1276億9000萬元で、中國は引き続き外商による投資と興業のホットスポットになっている。感染予防?抑制政策の継続的な最適化によって、経済運行が全體的に好転すると期待される。どのように多くの外資企業に來たいと思わせ、留まらせ、発展させるのか。これについて政府活動報告は「市場參入の拡大」「外資企業に対する內國民待遇の著実な実施」「外資シンボルプロジェクトの実行?建設の推進」など一連の措置を打ち出した。
全國人民代表大會代表で遼寧大學學長の余淼傑氏は「中國は人口が14億人余りで、うち4億人以上の中所得層がおり、超大規模な市場が世界経済に安定的な需要を提供している」と話した。また、外資參入のハードルが一層低くなり、政策の恩恵が持続的に放出され、ビジネス環境が日増しに改善されているといった前向きな要素は、中國に根を下ろして発展しようとする外資企業をより多く誘致することにつながる。
現在、世界経済の衰退リスクが高まり、外需の拡大が持続的に減速していることは、対外貿易の安定的な成長が直面する最大の圧力となり、一部の業界で需要の減退と受注の不足を起こしている。代表委員は、より力強く、より著実に開放を拡大していくべきだと考えている。予算報告が打ち出した「『地域的な包括的経済連攜(RCEP)協定』など自由貿易協定の実施」「関稅と輸入に関する稅収および輸出稅還付政策の改善」「先進技術、重要設備、エネルギー資源などの製品輸入拡大」は、今年の対外貿易活動をより一層うまく進めるための方向性を示している。
世界が良ければ中國も良くなる。中國が良ければ世界はもっと良くなる。中國はすでに140余りの國と地域の主要な貿易相手國になって、外資と対外投資の導入では世界の上位に居続けている。ハイレベルな対外開放がより広い範囲、より広い分野、より深いレベルへと進むにつれて、粘り強さ、潛在力、活力のある中國経済は引き続き世界経済の成長のために前向きで重要な貢獻をしていくはずだ。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年3月12日