最優遇貸出金利(LPR)が20日、今年初めて引き下げられた。1年物と5年物以上が10ベーシスポイント引き下げとなった。専門家は、この時期のLPR引き下げは積極的な政策のメッセージを伝え、経済の持続的な回復と好転を支えるとの見方を示した。
中國人民銀行は同日、全國銀行間同業拆借センターを通じ、1年物LPRを3.55%に、5年物以上LPRを4.2%に調整したことを発表した。これは昨年8月22日の1年物?5年物以上LPRの非対稱調整後で初のLPR調整となった。
外部環境が現在より複雑かつ厳しくなっており、國際的な貿易?投資がペースダウンしている。これらは中國経済の回復に直接的な影響を及ぼしている。経済情勢の変化を受け、より力強い措置を講じる必要がある。金融政策は逆周期調節を強化し、経済回復を全力で保証しなければならない。
上海金融?発展実験室の曾剛主任は、「金利引下げは今月のLPR引き下げをけん引し、企業の実質貸出金利にまで波及する。これは資金調達コストの引き下げを促し、実體経済の資金調達の需要を刺激する」と述べた。
中國民生銀行の溫彬チーフエコノミストは、「貸付の再設定に伴い、LPR引き下げの効果が住民の毎月のローン返済金に示される。住民の消費マインドを改善し、その他の消費及び投資の拡大を促し、內需拡大と景気刺激に一連の好影響を及ぼす見込みだ」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年6月21日