ドイツ連邦政府は、企業の対中投資を減らすべきだと考えている。しかし、多くの企業が中國市場に大きな魅力があることから、中國事業を拡大している。誰もが、結局は勝ち組になりたいのである。『南ドイツ新聞』が伝えた。
上海モーターショー前に行われたBMWブランド活動で、BMWグループのオリバー?ツィプセ會長はホールで數百人の中國人記者に対し、「我々はデカップリングしなく、協力に専心している。中國の現代化はチャンスであり、我々は引き続き中國のパートナーと協力し、ウィン?ウィンを実現する」と述べた。
西側の企業は中國に數千億ユーロを投じた。中國市場がなければ、フォルクスワーゲン、BMW、半導體メーカーのインフィニオン?テクノロジーなどの企業の市場規模は3分の1に縮小する。中國はドイツ経済にとって非常に重要だと言える。
ドイツ連邦政府は「デカップリング」を望んでおらず、工業界を含め、誰も望んでいない。中國がなければ、ドイツの工業は終わりに向かい、集団経済が自滅することになる。同時に、全ての企業が「リスク回避」を望んでいるわけでもない。
最も中國に依存しているドイツ自動車メーカーと部品供給會社は、一歩も動こうとしていない。中國自動車市場は非常に重要で、歐州と比較し、今後數十年、勢いよく成長し、特に電気自動車分野の成長が見込める。メーカーは市場シェアを失いたくなければ、対中投資を続ける必要がある。
2022年、BMWはBMWブリリアンスの持株を75%に増やし、約12億ユーロを投資し瀋陽に駆動用バッテリー工場を建設した。メルセデス?ベンツグループのオラ?ケレニウス會長は先日、中國との協力強化を再表明した。これらは「リスク回避」を望む行動に見えない。
ドイツ化學大手のBASFは、2030年までに中國の湛江に100億ユーロを投資したいと考えている。同社のマーティン?ブルーダーミュラー會長は4月下旬、「中國は世界の化學製品の売上高の約半分を占めるが、中國が同社の売上高に占める割合はわずか15%で、BASFの(中國での)チャンスはリスクを大幅に上回っていると思う」と述べた。
中國政府代表団が先日のミュンヘン訪問中にシーメンスを見學したのも偶然ではない。シーメンスはグローバル生産に20億ユーロを投資し、うち1億4000萬ユーロを中國成都のオートメーション工場に充てることを計畫している。中國は発展しており、シーメンスは中國と共に成長したいと考えている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2023年6月26日