ボアオ?アジアフォーラム2024年年次総會が、28日から31日まで海南省で開かれています。日本や米國を含む20カ國の政治界、金融界、ハイテク界、文化界など各分野の代表が參加し、グローバル社會が直面するチャンスや課題、生成AI技術の発展がもたらす変革などについて、踏み込んだ議論が行われています。その中で、日本の企業代表が中國との協力に大きな期待を示しました。
取材に応じる三菱電機株式會社元會長?現特別顧問の山西健一郎氏
三菱電機株式會社の元會長で、現在は特別顧問を務める山西健一郎氏は、中央広播電視総臺(チャイナ?メディア?グループ/CMG)のインタビューに応じた際、「今回のフォーラムでは、カーボンニュートラルや地球溫暖化といった環境問題とグローバルバリューチェーンの再構築に注目している」とし、アジアから世界に向けて持続可能な発展とグリーン経済を推し進めることの重要性を強調しました。その上で、「特に日本では、グリーントランスフォーメーションは避けられない流れとされている。國の政策や企業活動においても、これらのテーマが事業の発展に不可欠だ」との考えを示しました。
また、三菱電機の取り組みとしては、エネルギー効率の高い製品やサービスの開発を進めることで、可能な限りエネルギー消費を削減し、超省エネの実現を目指しているとし、「この分野で特に注目されているのが、ロスの少ないパワー半導體技術。日本と中國を含む世界各國でこの技術の開発が進められて、將來的には中國とのコラボレーションを通じて、さらなる技術革新を目指したい」との意向を示しました。
三菱総合研究所(MRI)代表取締役副社長の平井康光氏
三菱総合研究所(MRI)代表取締役副社長の平井康光氏は、「日中両國の対話が促進され、両國間の絆が深まり、共にさらなる発展に繋がることを切に願っている」と示し、中國との協力に大きな期待を示しました。
文化円卓交流に參加した鳩山由紀夫元首相と幸夫人
このフォーラムには日本の鳩山由紀夫元首相と幸夫人も出席しています。鳩山夫妻は、出席者らとの文化円卓交流を通じて、AI時代における文化蕓術の発展や、AI技術がアジア文明にもたらす発展と試練について意見を交わしました。鳩山元首相はAI時代における、中國や世界各國とのコラボレーションを通じた、新たな表現の必要性を強調しました。(取材:趙雲莎、校正:梅田謙)
「中國國際放送局日本語版」2024年3月29日