歐州連合(EU)歐州委員會は12日、中國製電気自動車(EV)に対する反補助金調査に関する暫定措置を発表した。中國から輸入するEVに追加関稅を課す。
EU側は中國製EVの強みが開放的な競爭から得られるという客観的な事実や、世界貿易機関(WTO)のルール、中國側の度重なる強い反対、多くのEU加盟國の政府及び産業界からの呼び聲と制止を顧みず、「公平な競爭を守る」を口実に公平な競爭を破壊している。
EUは米國に続き「関稅の棍棒」を持ち出し、頑迷にも保護主義の行動に出た。これは中國EV産業の合法的な権益を損ねるだけでなく、EUを含む世界の自動車産業チェーン及びサプライチェーンをかき亂し、歪める。EU側は経済と貿易の問題を政治化?武器化し、中國とEUの経済?貿易協力の雰囲気に影響を及ぼし、EUの消費者自身の利益を損ねる。またEU自身のグリーンなモデル転換や、世界の気候変動対策の協力の大局を破壊する。
EUの中國製EVへの追加関稅により、世界の自由貿易が再び衝撃を受けた。EUはルールと秩序を理解していない。中國とEUは世界の産業チェーン及びサプライチェーンの重要な一環で、ドイツなどのEU諸國は中國の自動車産業チェーン及びサプライチェーンと深く融合している。EUの政策決定者は、経済グローバル化の現在において、自動車産業への追加関稅は市場をさらに歪め、世界の産業チェーン及びサプライチェーンを寸斷し、自動車産業の長期発展にとって百害あって一利なしでしかないことを理解するべきだ。
競爭において強みを形成することこそが企業の生存の道だ。稅制により快適な空間を作ろうとするEUは、経済発展への理解が間違っている。復數の歐州自動車メーカーの重役は、追加関稅は歐州の自動車大手が中國自動車メーカーとの競爭に対応する上で役に立たないと見ている。EUの政策決定者は、中國EV産業の急臺頭の鍵は封鎖や排斥ではなく、開放と協力であることを理解するべきだ。VWやステランティスなどの復數のグローバル自動車メーカーは中國の新エネ車企業と合弁で工場を建設し、自社の発展に新たな活力を注いでいる。
EUの中國製EVへの追加関稅は事実上、EUの消費者の利益を犠牲にする。中國ブランドのEVはEUで売れ行き好調だが、これは競爭力を持つ価格、優れた性能、行き屆いたサービスのおかげだ。今やEUは関稅の棍棒を振るい、EUの消費者の自動車購入コストを大幅に増やしている。獨キール世界経済研究所がこのほど発表した研究報告書によると、EUが中國製EVに追加関稅を導入した場合、現地の消費者の自動車購入コストが大幅に増える。EU內部でEVを増産し輸入を減らしたとしても焼け石に水だ。
EUは消費の他にも環境についても熟慮するべきだ。EUは、世界はCO2排出量ピークアウトとカーボンニュートラルを早期達成すべきと何度も呼びかけている。中國EV産業は中國が自身の排出削減の約束を果たすため助力し、EUに輸出されるEVもその炭素排出削減に対して重要な力を発揮する。今やEUはグリーンな発展の旗印を掲げながら、保護主義の棍棒を振るっている。このようなダブルスタンダードは世界的な信頼を損ね、國際社會の気候変動対策の協力を破壊し、世界のグリーンなモデル転換を妨げるだけだ。
中國製EVへの追加関稅は割に合わない計算で、EUはしっかり計算をやり直すべきだ。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2024年6月13日