北京大學の沈正康?教授(中國地震局地質研究所研究員)ら中國の科學者は、27日に出版された英科學誌「ネイチャー?ジオサイエンス(Nature Geoscience)」に報告を発表した。それによると、衛星測量データから分析したところ、四川大地震のエネルギー放出は、主に3つの極めて大きな斷層破壊に起因するもので、同地域でもう一度同じ規模の地震が起こる周期はおよそ4000年になるという。中國網が28日に伝えた。
研究結果によると、四川大地震は幾つかの斷層に関わっている。四川省の映秀、北川、南バの3地域は、それぞれ異なった斷層との接點となっていた。これらの地域は地震発生前、他の場所よりも大きな圧力がかかっていたため、まるで巨大な「エネルギー倉庫」のようになっていたという。
四川大地震が起こった08年5月12日、まず映秀鎮付近の斷層が斷裂し、1つめの接點が不安定となった。ここから発生した地震波は、ドミノのように波及し、殘り2つの「エネルギー倉庫」を縦続けに觸発、巨大なエネルギーを放出したことから、四川大地震が発生した。
地球のプレート運動により、大地には普段から微小な変化が起こっている。衛星データから各地のひずみの累積速度を計算すれば、同規模の地震の発生周期を推測することができる。四川大地震は多くの斷層の相互作用により起こったことから、この地區で同規模の大地震が起こる周期はおよそ4000年とされる。(編集SN)
「人民網日本語版」 2009年9月29日