中國月探査プロジェクト首席科學者である歐陽自遠氏は、中國宇航學會がこのほど開催した2012年世界宇宙週間科學普及報告會に出席した際、次のように述べた。科技日報が報じた。
月探査衛星「嫦娥3號」は來年打ち上げられる。これは中國月探査プロジェクトの「周回」、「著陸」、「帰還」の3段階のうち2段階目に屬する。嫦娥3號の著陸機と月面車は同時に月面に著陸し、共同で任務を行う。これは世界でも初となる。月面に著陸した2つの宇宙機の主な任務は、月の一部地域の詳細な調査(化學成分、鉱物構成、地質構造、月表面の環境など)となる。また、著陸機には天體望遠鏡が設置され、月からの天體観測も行う。
「嫦娥5號」の打ち上げは2017年に予定されており、月探査プロジェクト第3段階の最後のステップ、すなわちサンプル収集と帰還任務を行う。
中國は無人月探査を通じ、將來の有人月面著陸、月面基地の建設に向けた経験と技術を蓄積していく。ただし、中國の有人月面著陸計畫の具體的なスケジュールはまだ未定だ。
「人民網日本語版」2012年10月11日