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日本産業館のJ舞臺前に置かれた、日本から運ばれてきた地震體験車では、マグニチュード7級の阪神?淡路大震災や、地震による水平動が直接建物に伝わらない免震構造が體験できる。地震體験車は上海萬博に1週間展示され、體験できるのは毎日280人。
地震體験車に乗って「地震」が來るのを待った。壁のモニターには、一般家庭のリビングが映っている。30秒間の「阪神?淡路大震災」が始まりマグニチュード7まで上昇すると、車內の機や椅子が激しく揺れ、モニターに映るリビングでは家具が次々と倒れていた。
そのあと免震構造を體験。同じマグニチュード7でも、衝撃はゆるやかで、まるで空中に浮いているかのようだ。そしてモニターの映像では、窓の外の建物は崩れていたが、免震構造のリビングではどの家具も倒れていなかった。
日本のスターツ免震構造研究所の邵立さんは「建物と基礎の間に免震裝置を取り付けると、建物は地盤に直接觸れていないため、建物は地盤の動きに追隨しなくてすむ。地震で亡くなった人のほとんどが、建物の倒壊や家具の転倒によるもので、免震化すると建物の揺れを抑えるほかにも家具も転倒しにくくなる」と話す。
日本では1995年の阪神?淡路大震災から免震裝置が広く使われるようになった。今では醫療機関や博物館、美術館、官公庁、一般住宅などが免震化され、一部の貴重な歴史的建造物にも施されている。中國では2008年の四川大地震以降、免震が注目されるようになり、全國のビル800棟に免震構造が取り入れられているが、地震被害が重視されるにつれて、免震はますます普及していくことだろう。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年8月13日