山川は域を異にすれども、書の源を同じうす
日本人は中國の書道を愛し、中國の古今の有名な書家を熱心に學んでいる。中日両國の書道蕓術を比較すると、中國は、伝統継承という面で基礎的な技能を身につけることをより重視し、日本は、技巧の運用という面でより生き生きしている。日本書道の審美観は日本文化の影響を受け、人の感情表現をより重視する。漢字文化圏の中で、中國の蕓術は男性的な剛毅さを追求し、日本の蕓術は女性的な繊細さやしなやかな美を追求する。
鄧兄弟は大學でグラフィック?デザインを専攻し、清華大學美術學院を相次いで卒業。長年にわたり、書道、絵畫及びグラフィック?デザインの研究に従事し、絶えず研さんを積んできた。中國の書道と絵畫は同じ源に発するもので、技巧も同じだ。書道の技法を絵畫に用いれば、絵の味わいが深まり、絵畫の技法を書道に用いれば、書道に趣が生まれる。鄧兄弟はさらにグラフィック?デザインの理念とエッセンスを書畫に取り入れ、書畫の創作概念をさらに広げ、その蕓術世界をより豊かなものにし、書畫の「形」も「意」も絶秒の域に達している。
『墨遊』(水墨畫) 鄧寧
「水墨畫は中國に特有の蕓術で、たくさんの表現形式があり、抽象的な表現もあれば、具象的な表現もある。私たちの作品は抽象と具象の間に屬し、新しい表現形式、美しい境地を追求している。水墨畫では、主に伝統的な水墨技法を用いて現代的な思想を表現することを試みている。私たちの作品は、油絵や水彩畫など他の技法では表現できない水墨と宣紙の自然的な結合から生まれた特殊な境地を含んでいる。この自然な絵の描き方はとても日本人に好まれている」と鄧寧氏は、記者に作品を見せながら語った。