電子ゴミを処理している出稼ぎ労働者
工業化が世界を席巻する中で、世界一の速さで増えているゴミが電子廃棄物(電子ゴミ)だ。1990年代の初め頃から電子ゴミの分解を始めた広東省の貴嶼鎮は、まるで世界の電子ゴミのセンターである。
貴嶼鎮で毎年、分解され処理される不用電子?電気製品やプラスチックは合わせて155萬トン。加工後に再生されたプラスチックは95萬トン、金屬は55萬トンで、中古の回路基板などの部品は5萬トンに上る。貴嶼鎮は全國でも規模の大きな廃棄電子?電気製品の分解基地であり、金屬およびプラスチックのリサイクル場所でもある。そして中國だけでなく世界的に有名な「電子ゴミの都」だ。電子ゴミの分解はかなりの利益があるが、環境汚染や健康被害も日一日と深刻化している。
貴嶼鎮の人口15萬人のうち、「ゴミ産業」に攜わる人は約12萬人。それ以外にもこの地にやって來た20萬人の出稼ぎ労働者が地元の「ゴミ産業」に身を投じている。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2010年8月11日