中國農業科學院?農業環境と持続可能発展研究所の傘下企業である北京中環易達設施園蕓科技有限公司は北京でこのほど、新しく開発に成功した家庭用の植物工場と、家庭用園蕓シリーズを発表すると同時に、オランダのフィリップス ライティング、日本の三菱化學、松下(中國)電工、臺灣の億光、揚子電器、歐琳集団などの世界的な大企業と戦略協力合意を結んだ。このことは、中國初の家庭用植物工場が正式に誕生したことを示す。植物工場開発に向けた戦略連盟が正式に形成され、施設栽培の最先端技術であるデジタル植物工場がまもなく家庭へと進出する。新華網が9日に伝えた。
発表會で明らかになったところによると、この裝置は冷蔵庫ほどの大きさで、10以上のデジタル知能システムで構成されており、裝置の中はそれぞれ、野菜生産エリア、育苗エリア、食用菌エリアなどに分かれている。この裝置にはモノのインターネット技術が導入されており、攜帯電話、ノートパソコン、PDAなどのインターネット端末を利用すればいかなる場所からでも野菜の成長管理、制御パラメーター調整など、オンライン管理とリモート制御ができる。
家庭用植物工場の開発者である葛一峰氏によると、同システムで育てることができるのは、各種の葉野菜、香草、食用菌など。いかなる農薬も使用しないため、野菜は安全で汚染が無い。安全で衛生的な緑色野菜へのニーズを満たし、情操教育?自然とのふれあいなどの要求を満たすだけでなく、二酸化炭素を吸収して大量の酸素を放出することから、家庭やオフィスを天然の「酸素バー」とすることもでき、都市生活に新たな醍醐味を提供することができる。(編集SN)
「人民網日本語版」2010年12月10日