資料寫真:梱包作業を行う中國の引越し會社の社員
資料寫真:梱包作業を行う日本の引越し會社の社員
日本での引越し業者を利用した方ならよくご存知とお思いますが、指定した時間にぴったりとくるんですね(日本では商習慣として當然といえば當然なのですが???)。たとえば、13時とつたえれば、數分間、少しだけ早めについて、13時を見計らったところで、擔當者が下車し、呼び鈴をおすという感じなわけです。13時と指定したわけですから、13時の前にも後ろにもズレない(日本だけのサービスになれてしまっていると、僕がここでこのように説明すること自體が、不思議かもしれません)。引越し作業では、梱包についても専用に開発された梱包物をつかい梱包します。まさにプロの技術で、扱い方だけでなく梱包材も、素人ではここまでていねいにできないというレベルまで洗練されています。
一方で今回も含めて、中國での引越し。10時に家にくるようにとつたえましたが、8時30分に電話があり、「場所がわからないが、どの辺だ?」と質問がありました(業者が自ら地図で調べておき、顧客に電話をしてしまうという失禮を避けることは無いのが通例です。)。結局指定した時間よりも1時間早く、9時には到著し、「まだか」とこちら(顧客)をせかせる結果になりました。梱包は決して亂暴ではありませんが、段ボール箱にバラバラと積めるという作業で、それほどの梱包の専門性はないようです。また、もう一點気づいたこととしては、業者選定にあたり、宣伝広告をおこなっている業者に連絡をしたのですが、実際の作業はその下請けの會社(個人事業主?)が行っているようで、會社名も領収書もありませんでした。
さて、ここで語りたいのは、サービスの質の差異から、中國の業者はまだサービスの品質が低い、ということでは決してありません。それは冒頭に説明したとおりです。中國の市場では、このサービスの品質(日本のそれよりは低い品質)が最も市場に対して適応した合理的な品質ということが出來ます。ですから、中國の問題點でもなんでもなく、市場の成熟度の問題なだけであります。