溫家寶総理はシンガポールで20日、日本の福田康夫首相と會談した。
溫総理は「この1年で中日首脳は接觸と往來を回復し、臺灣や歴史など敏感な問題の適切な処理、戦略的互恵関係の構築、『平和共存?世々代々の友好?互恵協力?共同発展』の目標の実現について共通認識に達し、両國関係は改善と発展の重要な転機を迎えた。この狀況は得難いものであり、一層の珍重に値する」と述べた。
また「中國は対日関係を高度に重視しており、これまでと同様に中日友好政策を堅持し、日本との長期安定的な善隣友好協力関係の発展に盡力していく。日本側と共に努力し、両國関係の改善?発展基調を引き続き保持し、各分野の協力における一層の発展を促していくことを望んでいる」と強調した。
溫総理は「両國の當面の重要課題は一連のハイレベル訪問の準備作業を成功させることだ」として、▽間もなく北京で開催される中日ハイレベル経済対話の初會合を成功させ、両國間の経済?貿易協力を総合的に計畫し、重點協力分野を確定する▽來年の中日平和友好條約締結30周年記念?交流活動の準備作業を行い、相互理解と友情をさらに増進する▽防衛交流?対話を強化し、安全保障分野の相互信頼を増進する▽東中國海問題協議を加速し、できるだけ早く実質的な一歩を踏み出す――必要を指摘した。
福田首相は「溫総理の今年4月の訪日は、日本國民の中國への友好感情を高め、日中関係の改善を力強く促した。雙方の今後共通の中心課題は戦略的互恵関係の推進だ。日本は両國間のハイレベル交流の維持を望んでいる。わたし自身もできるだけ早い時期の訪中を希望している。年內または來年初めの実現に努めたい。來年は日中平和友好條約締結30周年にあたり、北京ではオリンピックも開かれる。これを契機として、経済?貿易?防衛?環境保護?人文分野の交流と協力を拡大し、國際?地域問題における意思疎通と協調を強化していきたい。話し合いを通じて、東中國海問題の適切な解決案ができるだけ早く見出されることを希望する」と述べた。
福田首相はまた「臺灣問題における日本の立場は一貫しており、変更はない」と重ねて言明した。
雙方は來年を「中日青少年友好交流年」とすることで合意した。
「人民網日本語版」2007年11月21日 |