――今年、中日の民間の関係に大きな影響をもたらす出來事が2つありました。その1つは、四川大地震時に日本が中國に無償援助を與えたことです。中國メディアもこれを肯定する多くの報道を行い、日本に対する中國民衆の好感度が上がりました。日本人に対する中國人の感謝を感じましたか。
私も身をもって感じ、とても感動した。中國メディアの報道を見ただけでなく、中國人からの多くの電話を受けた。大使館職員は、「以前は日本と聞くだけで反感を覚え、つばでもひっかけてやりたいと思っていた。だが中國の地震に対する日本の支援を目にし、とても感動し、日本をよく思うようになった。日本にとても感謝している」という涙聲の電話を受けたという。私はそれを聞いてとても感動し、そのことを日本の友人に伝えた。
日本の救助隊が発見した遺體に集団で黙とうを捧げた場面は、中國の民衆の高い評価を受けた。だが日本では死者に黙とうを捧げるのはとても自然な行為だ。當時、日本の人々も地震の被災者のために心を痛めた。學校が崩れて多くの學生が亡くなったというニュースも悲しみを呼んだ。中國を好きな人も嫌いな人も、自ら町に出て募金活動を行った。
――中國に來る前、中國にどのような印象を持っていましたか。
外交官として、戦爭などが原因で日本を好きでない人も少なくないということは私も知っていた。だが北京で多くの若い學生と知り合い、日本の現代文化と伝統文化に彼らがとても興味を持っていることを知った。茶道や歌舞伎などだ。このことは、日本に好感を持っている人も少なくないということを示している。
「人民網日本語版」2008年12月4日 |