|
世界各國(guó)から中國(guó)への稱賛の聲が潮の如く押し寄せているが、なおも中國(guó)には己を知る賢明さがあり、これらを「ほめ殺し」とも見なければ、有頂天にもならず、他國(guó)の危機(jī)に乗じて自國(guó)の利益を謀ることもなく、心を合わせて助け合い、大國(guó)としての責(zé)任を履行しようとしているのである。だが日本はこれにかえって神経過敏になり、居ても立ってもいられず、なぜ各國(guó)が同様に巨額の外貨準(zhǔn)備高を持つ日本を軽視して、社會(huì)主義の中國(guó)を持ち上げるのか理解できずにいる。今日に至ってなお、いわゆる「価値観外交」のロジックを堅(jiān)持している日本は、あらゆる努力を盡くして國(guó)際社會(huì)における地位の下降、「辺縁國(guó)家化」（國(guó)際社會(huì)において端に追いやられること）を回避する必要に迫られている。日本は先月、國(guó)連安保理の1カ月交代の議長(zhǎng)國(guó)に就任した。これはモルディブの議長(zhǎng)國(guó)就任と同じで、なんら特別な意義を持たないのだが、日本はこの件を「辺縁國(guó)家化」を阻止するための、重要な一手と見なしている。日本の學(xué)者?北岡伸一氏は「外交フォーラム」08年11月號(hào)に寄稿した「岐路に立つ日本??積極平和主義とグローバル外交」において、「冷戦時(shí)代の殘滓を捨て去り、新たな外交の展望を切り開き、かつこれに適合した體制を構(gòu)築できるか否か、日本外交は重大な選択に直面している」「今後數(shù)年內(nèi)に、この難関を乗り越えられなければ、日本は世界の大きな趨勢(shì)にとってどうでもよい二流國(guó)家に沒落せざるを得ない」と指摘し、「二流國(guó)家」への沒落は、國(guó)際問題において端へ追いやられることを意味すると懸念している。
北岡氏の懸念は単に日本人特有の危機(jī)意識(shí)によるものではななく、現(xiàn)実の変化に直面して生じた焦燥や不安の発露であると見るべきだろう。だが強(qiáng)調(diào)しておく必要があるのは、國(guó)際問題において日本を「辺縁國(guó)家」に追いやっているのは、他國(guó)ではなく、ほかならぬ日本であるということだ。ひとたび日本が北岡氏の望むように「平和主義陣営」を完全に放棄したうえで、かつ政局不安を脫卻できず、いわゆる「価値観外交」と「一本槍」の対米従屬外交を引き続き堅(jiān)持し、経済力が低下し続け、対外援助も削減した場(chǎng)合、日本は國(guó)際問題において端へ追いやられていく一方だろう。少し前に米國(guó)防副次官（アジア太平洋擔(dān)當(dāng)）を務(wù)めたリチャード?ローレス氏が言ったように、「日本は自信や自己主張に欠け、自分で自分を隅へ追いやっている」のだ。米國(guó)に言わせれば日本は「自閉癥を患ったパートナー」だ。
細(xì)かく思い起こせば、日本の「辺縁國(guó)家」化には必然性があったように思える。國(guó)際政治の表舞臺(tái)でも舞臺(tái)裏でも、対米従屬外交を常に忘れぬ日本が、この大がかりな芝居に出て、米國(guó)の後ろをついて行くその他大勢(shì)の脇役以外に、いったい何の役を演じることができるのか？近代以來、日本國(guó)內(nèi)では「大日本主義」と「小日本主義」の論爭(zhēng)が絶えたことがない。日本はかつて2回、アジア、さらには世界で大役を演じたが、それを千年、萬年と続けるのは不可能だ。「元曲」に「今日の少年、明日は老い、山は変らず美しく、人はやつれ果てる」という歌がある。日本は、作家の五木寛之氏が最近「中央公論」で主張したように、衰退に直面する心構(gòu)えをし、「優(yōu)雅な縮小」を目ざし、ギリシア、ポルトガル、スペインのような世界に尊敬される國(guó)になった方が良い。その実、「辺縁國(guó)家化」は恥辱と同義ではない。風(fēng)水は循環(huán)するのであり、お互い100年だ。「辺縁國(guó)家化」は、次の再起に向けた準(zhǔn)備でもある。スペインのように世界各地に日本版「セルバンテス文化センター」を設(shè)立して日本文化を広める能力があるのかどうかはわからないが、それでも日本が「優(yōu)雅」で紳士的な「辺縁國(guó)家化」を納得することを望むものである。
「人民網(wǎng)日本語版」2009年2月16日
|
