中國青少年研究センターが8日に発表した「中日韓米4カ國高校生の學習意識と學習狀況に関する比較研究」の結果によると、自身の學習に対してプレッシャーが大きい、あるいは比較的大きいと回答した中國の高校生は86.6%にも達し、日米韓を上回った。
今回の調査は昨年9-10月の2カ月間にわたって実施された。普通高校に在籍中の1-3年生が対象となり、中國は北京市、湖北省荊州市など6都市、日本は巖手など8県、韓國はソウルなど12都市、米國はノースカロライナなど10州、合計7500人以上にアンケートが実施された。
調査結果によると、日本、韓國、米國の高校生が學習に対してプレッシャーが大きい、あるいは比較的大きいと答えた割合は、それぞれ69%、74.8%、67.1%となった。中國の高校生の學習に対するプレッシャーが大きい理由として主に、両親の期待、自身の願望、同級生との競爭があることが判明した。中でも両親の期待がプレッシャーになっているとした中國の高校生は8割以上にのぼった。韓國、米國の高校生も両親の期待がプレッシャーの最も大きな理由だと答えている。自身の願望が理由とした中國の高校生は73.5%で、両親の期待に次いで多かった。3番目に挙げられたのが同級生との競爭で、プレッシャーが比較的大きいと答えた中國の高校生は53.5%に上った一方、日米韓では2割前後にとどまった。中國の高校生はこのほか、就職問題、學習內容、家庭環境、先生の要求もプレッシャーの原因となっていると回答した。
プレッシャーの結果、中國では気分が落ち込み、情緒が不安定になる高校生が7割以上にのぼり、4カ國の中で最高となった。中國の高校生の約半數は「眠れない」と身體的不調を訴えたが、この割合は米國よりも低かった。中國の高校生の中には「學校へ行きたくない」「退學したい」「授業をさぼりたい」などの逃避行為や「物を壊す」「人をののしる」「けんかする」などの破壊行為はそれほど多くなかったが、韓國では逆に逃避行為や破壊行為の比率が高かった。4カ國共に、試験と學業から來るプレッシャーが上記のような情緒不安定や不良行為を引き起こしている最大の理由で、中國はその割合が最も高かった。
専門家は、中國の高校生の學習に対するプレッシャーは、外圧的なものから內在的なものに変化していると指摘。また同級生との競爭で友人関係が損なわれ、高校生のストレス解消が困難になっている。関係者が成績の評価基準と価値観を根本的に見直す時期に來ている。
「人民網日本語版」2010年4月9日