2008年5月12日、四川省ブン川を震源地とする大規模地震が発生してから2年がたつ。在中國日本大使館筋によると、この2年間、日本政府および日本の関係機関は主に次のような支援活動を実施した。
こころのケア人材育成プロジェクト
被災地における心理社會的支援に従事する人材の育成やモニタリング體制の確立等を通じ、地域に根ざした持続的な支援実施體制を整備することを目的とした技術協力プロジェクト。このプロジェクトは、中華全國婦女連合會をプロジェクト実施機関とし、衛生部系統、教育部系統とも連攜しつつ、①心理社會的支援のための運営管理メカニズムの構築、②トレーナー研修形式による人材育成、③心理社會的支援に対する政府、地域住民の意識?理解の向上の3點を成果に據えて協力を展開している。
「健康?福祉」分野に関しては、今なお、被災地では震災體験に関連した(契機とした)精神保健上の問題が指摘されており、アルコール依存やうつ、自殺、外傷後ストレス障害(PTSD)等の報告が後を絶たない狀況であることから、心理社會的支援に対する需要および緊急性は非常に高い狀況である。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2010年5月13日