25日午前、中國社會科學院の財政?貿易経済研究所と社會科學院文獻出版社は共同で2010年「國家競爭力白書」を発表した。白書によると、國家競爭力ランキングにおいて、中國の順位は著実に高まっており、世界100カ國中1990年の73位から現在は17位にまで上昇している。
白書の倪鵬飛編集長は、「1990年代、中國は急速な発展段階へと突入した」と発表した。専門家の予想によれば、2020年には、中國は巨大で実力もそれなりに兼ね備えた先進國家になる。その時には國家競爭力は世界トップレベルとなり、20カ國?地域(G20)の5強に入る。中國は世界トップ10に入ることになるだろう。
「規模競爭力」
「規模競爭力」とは一般的に、二酸化炭素(CO2)や砂塵による損害を除いた國內総生産(GDP)に因って示されるもので、つまりは國家の総合的な経済力である。
白書によると、中國の「規模競爭力」は1990年から現在に至るまで、順調な上昇傾向にあり、世界12位から4位まで上り詰めた。2008年、二酸化炭素と砂塵の損害を除いた中國の國內総生産(GDP)は4兆2100億米ドルに達し、アメリカ、EU(歐州連合)、日本に次いでの世界4位である。
確かに數字だけ見れば喜ばしい限りだが、ここ數年の中國の「規模競爭力」の伸び率は少し緩やかになってきている。白書によると、中國は世界ランキングを11位から10位に上げるまで2年間を要し、7位から6位まで上げるのに5年もかかっている。
このように、順位が上がる勢いが少しずつ緩やかになっていく狀況から見ると、1990年代から21世紀に突入してからの10年間、中國の規模競爭力は勢いを失っている。その主な原因は、新しい経済成長の的が見つからない事と粗放型の成長パターンは持続性に欠けると言う事にある。
今後2年の間に日本越
専門家によると、規模競爭力を引き続き上げていきたいのであれば、量を増やすだけでなく、根本的な構造や効率面にも手を加え、経済のモデルチェンジを促進する必要がある。
専門家の予想では、中國は今年あるいは來年には日本を越えて、世界3位の経済大國になるという事である。