2010年は日中関係においては激動の一年だった。年の瀬を向かえた先日、『國際先駆導報』は駐中國日本大使館の橫井裕特命全権公使にインタビューを行い、この一年の中日関係を振り返ってもらった?!簢H先駆導報』が伝えた。
(4)外交官人生:最大の幸せは中國改革開放と共に歩んだこと
Q:上海萬博は両國國民の感情意識を深めました。ご自身の體験談を話していただけますか?
A:萬博開幕直後から日本館は人気がありました。後で聞いた話ですが、閉幕式2週間前の10月15日、日本館に入るには6時間も並ばなければならない狀態で、これは萬博始まって以來の最長記録だったそうです。もうひとつ印象的だったのが「萬博おばさん」が中國の大衆から愛され、新聞にも載ったことです。特に閉幕式での溫家寶総理のスピーチでも觸れられたことは、私たちにとって大変嬉しいことでした。
Q:上海で総領事をお勤めになったことは、今の北京での公使としてのお仕事にどのように役立っていますか?
A:外交官として、私は中國改革開放の全過程をこの目で実際に見ることができました。これは私の人生において最も幸せなことです。
私は1979年に外務省に入り、中國課に勤めていました。その期間中、3度ほど経済協力局でも仕事をしました。これにより、私は政治と経済の両面から日中関係を認識することができました。また、これまで北京に3度、上海の日本総領事館に1度派遣されました。私の外交官としての人生は、まさに中國の改革開放と共に歩んできたといえます。中國の人々が大変な苦労や奮闘を経て今の発展を実現されたことに対し、私は心から敬意を表します。この中で、日本が中國の改革開放と経済発展に対し、ODAによる経済建設支援政策等、國レベルの支援とサポートを行ってきたことについて、正しかったと思っています。
中國のこれまでの経済発展は量的に見れば成功と言えます。しかし今、中國は一つの曲がり角、つまり経済発展の量から質への転換、及び調和社會の構築という新しい課題に直面しています。このような狀況下で、日本は再び中國に対し、環境分野での協力などの形で支援やサポートを行うことができます。日本でも今、高齢化や少子化など深刻な問題を抱えており、中國における一連の問題の解決に協力することが、逆に日本國內の発展を妨げるボトルネック解消につながることもあると思います。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年12月27日