資料寫真:「癒し」
今や中國の會社員の多くが様々なストレスを抱えている。仕事が忙し過ぎる、上司の頭が固い、人間関係がうまくいかない、給料が低過ぎる……こうした中國の會社員の悩みは日本の會社員とそっくりだ。中國も次第にストレスの大きい社會に変わりつつあるということだ。
中國よりも早くストレス大國となった日本。日本の警察當局のデータによると、過去13年間、人口1億3千人の日本で毎年平均自殺者が3萬人を上回るという。世界保健機関(WHO)の統計では、日本の自殺率は世界で6番目に高い。
筆者が東京で働いていた頃もやはり常に周囲のプレッシャーを感じていた。地下鉄に飛び込んで自殺する人が多く、うつ病の人も非常に多かった。うつ病経験者や現在うつ病だという人が會社の同僚に一人や二人いた。日本人は自分がうつ病だというとき、風邪と同じように隠そうとはしない。
こうした背景から、日本の「ストレス解消文化」も非常に発達している。よくみられるストレス解消方法は、カラオケやディスコ、フィットネス、溫泉などだ。どんな方法にしても、日本人のストレス解消方法には共通點がある。それは日本語で言う「癒し」、英語で言う「healing」だ。つまりリラックスすることで嫌なことを忘れるのだ。
日本の癒し市場は非常に発達しており、いたるところでマッサージなど癒しのサービスが提供されている。中國と大きく違う點は、中國のマッサージ店の客のほとんどは年配男性であるのに対し、日本では若い女性客が中心で、働く女性専用のマッサージ店もあるくらいだ。このほかにも、美容院は女性向けだけでなく、男性専用の美容コースまで用意している。