2月19日、訪日団は沖縄のひめゆり平和祈念資料館を見學後、日本財団宮崎正顧問が団員たちと訪日の感想について交流。
訪日中、私は日本財団(財団法人日本船舶振興會)の宮崎正氏に、今回の訪問によって、これまでの日本や日本人に対するイメージを一新されたことを話した。
2008年の夏休み、私は日本に旅行に來ている。その時は単なる旅行だったため、日本人と直に接するチャンスはほとんどなく、まして交流するなどもってのほかという狀態だった。しかし今回、我々は日本財団の笹川陽平會長や、學生達、大學教授、ゴミ処理場の従業員など、多くの日本人と直接接する機會を與えられ、直接話をすることができた。これは以前の旅行では考えられなかったことである。私のこれまでの日本や日本人に対するイメージは、そのほとんどがインターネットや新聞、書籍などから得たものだったが、今回、直接接觸し交流するという、これまでとは異なる認知方式により、これまでとは異なるイメージを持つことになった。
私は笹川會長に二つの質問したことがある。一つは、「中國のGDPが既に日本を超えて世界第2位になったことを、どう思うか?」というもの。これに対し、笹川會長は中國経済が発展し今のレベルに達したことは賞賛すべきことだと答えた。彼にとって、日本GDPが世界二位でも五位でも関係なく、重要なのは、國の資金が社會福祉に使われ、國民が幸せに暮らせるようにすることである。彼は言う。「幸いなことに、日本は世界で貧富の差が最も小さい國の一つだ。これに対し、中國は貧富の差があまりにも大きすぎる。これを早く改善しなければならない。日本では、極端な富裕層の存在は認められていない。例えば、遺産稅の徴収によって、幾らお金があっても、恐らく三世代は持ち越せないようになっている。しかも日本では、富裕層だからといって必ずしも羨ましがられるものではないのだ。」
その後、私は新聞で次の事実を知った。1955年から1975年までの20年間で、日本人の「中流意識」は42.5%から77%まで上昇したのに対し、自身が「下流社會」に屬すと考えている人は57.4%から21.8%まで減少した。この數字は、笹川會長の答えの一つの注釈と言えるかもしれない。(陳占彪)
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年3月7日