「漢語角」が続けられる魅力とは?
「漢語角」は室外で行われるが、風が強く寒い冬の日にも20人ぐらいが情熱を持って集まってくる。「漢語角」が長く続けられる魅力はいったいどこにあるのか、という問いに対し段所長は次のように語る。「まずは參加自由であることです。申し込みがいらず、遅刻しても早く帰っても大丈夫です。また、參加費もなく、無料で中國の『生』の情報がもらえるのです」
「漢語角」三周年寫真展(2010年8月8日)
段所長はキャノンに勤務する山崎學さん夫妻の例を挙げた。山崎學さんはキャノンの中國支社で働いたことがあり、日本に帰ってから中國関係の仕事を擔當しなくなったが、中國語の勉強には変わらず熱心に取り組んでいた。時間があまりなく、定期的な中國語講座にしばられたくないため、2010年のイギリス赴任まで、彼ら夫妻にとって「漢語角」は中國語が練習できる場所で、よく參加してくれた。このように、「漢語角」參加者は、職業を見ると日本の大手企業の社員や外交官も少なくなく、年齢を見ると、20代の人もいれば、最年長者は87歳だ。
また、若い參加者にとって、「漢語角」は自分の腕を発揮し、磨く場にもなっている。撮影の専門學校2年生の関賢一郎さんは、ほぼ毎週「漢語角」に參加し、ボランティアで寫真を撮っている。彼は一年かけ、「漢語角」や池袋にある華人が経営する店を撮影し、それを通して華人社會の変化をとらえようとしている。上手に撮れているため、新華社に連絡員としてイベントの撮影の手伝いを頼まれたりもしている。このように、「漢語角」は関賢一郎さんのような若い人たちの活躍の場になっている。
中國語を學ぶきっかけ