日本は巨大な地震と津波の襲撃に遭い、そして福島第一原発の危機が引起された。國際社會が次々と援助の手を差し伸べてこの厳しい時期を共に乗り切ろうとしている時、日本政府の取った対策は人を不安にさせるものだった。それは4月4日の夜、日本が各國に通告する前に海中に放射能汚染水を放出した事である。
本來、震災は日本にとり隣國との関係を改善するよい機會を提供したが、この処理のため、近づいていた互いの國民感情の上に暗い影をもたらした。各國のメディアと人々は次々に日本政府の無責任なやり方を非難した。日本人は「人に迷惑をかけない」事を重んずる國民であるが、この出來事は相反して國際社會に「大きな迷惑をかけた」。隣國のみならず地球の反対側の歐米でも放射能の異常値を観測している。今回の放射能汚染水の排出は、周辺海域の海洋生物の生態に大きく影響し、海洋環境への影響は長期に亙る。日本は、放射能漏れ事故の問題処理に就いては當初の問題発生時點から全面的で正確な関係情報の提供ができておらず、また國際的な連攜を通して危機対応を推進する情熱に欠けている。
今回の震災で日本社會の災害に遭った際の落ち著いた心理狀況と社會の秩序を守る態度は賞賛に値するが、ただ「集団でうそをつく」、「責任を負わない」という別の一面も暴露して余すところがない。一方で「他人に迷惑をかけない」としながら、他方での殘酷な中國侵略戦爭は「中國に面倒をかける」事としか看做せない。また、一方で「まじめに仕事に取り組む」會社の社員が、もう一方ではこのような社員から構成される「集団でごまかしをやる」會社となる事、一方では會った時にはお互いに「がんばろう」と言いながらもう一方では一種の「無常観」に覆われている事、―これはもつれ合った心理狀態と行為である。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2011年4月22日