東京に位置する日本陸上自衛隊練馬駐屯地は19日、福島第1原発事故の災害派遣先からトラックを盜んで逃走したとして、自衛官の前床祥一郎容疑者を「懲戒免職」処分にしたと発表した。
懲戒免職とは公務員が違法行為により処分されることで、処分者は退職金を受け取ることができず、再就職も非常に難しくなる。
陸上自衛隊側によると、前床容疑者(32歳)は福島原発の事故発生後の3月13日に福島県郡山基地に派遣され、放射性物質の除去作業の通信?連絡を擔當した。前床容疑者は翌日夜に郡山駐屯地の自衛隊のトラックを盜んで逃走、その後途上で再び現地住民の車輌を盜み、東京に逃げ帰ったという。
前床容疑者は19日に自首し、自衛隊警務隊が自衛隊の物品の竊盜罪で逮捕した。前床容疑者は「原発事故に対する恐怖心からパニックに陥り、逃走した」と供述している。
「人民網日本語版」2011年4月22日