「中國で最も人気のある日本人」と言われている加藤嘉一さんが、自身の中國での8年間にわたる生活での経験や感じた事を綴った『中國のロジック』。そこでは、第三者と言う中立的な立場で見た中國の人々が當たり前だと感じている日常や出來事が語られており、このような出來事を解決するための「処方箋」が示している。その「処方箋」が中國にどれだけ役に立つのかはさて置き、加藤嘉一さんの勇気ある指摘に人々は感心した。
以下は著書からの抜粋。
中國イケメンのロジック
中國の男性は一般的におしゃれな感性と美意識に欠けている(ここで、もう一度言うが、これはあくまでも相対的に言っているのであって、中國でもおしゃれで責任感のあるジェントルマンはいる)。その原因は実は、彼らの心のなかにある。男尊女卑の伝統的な価値観が抜けきっておらず、女性を馬鹿にしているのだ。男性が女性よりも発言力があり、価値があるのは決まりきったことであると考えている。なぜなら男性は家族を守り、事業を発展させていく役目があるからだ。
このような女性に対する偽りの優越感は、とっくに時代遅れであり、私が思うに、それは女性に対する嫉妬心と焦燥感の表れではないだろうか。
女性の地位は段々強くなっている。それは中國の女性がもともと優秀で、流行感覚に優れているからだけでなく、男性の考え方とも関係がある。中國の男性は男尊女卑という架空の優越感に頼っているばかりか、ある時はただひたすらに媚を売る。お金、家、車、學歴など本來は、男性の能力や魅力とは関係がないもので女性を征服しようとしている。中國の男性は、一巻の終わりにならないようにもっと考える必要があると思う。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年5月10日