「中國で最も人気のある日本人」と言われている加藤嘉一さんが、自身の中國での8年間にわたる生活での経験や感じた事を綴った『中國のロジック』。そこでは、第三者と言う中立的な立場で見た中國の人々が當たり前だと感じている日常や出來事が語られており、このような出來事を解決するための「処方箋」が示している。その「処方箋」が中國にどれだけ役に立つのかはさて置き、加藤嘉一さんの勇気ある指摘に人々は感心した。
以下は著書からの抜粋。
狹い家に住む都會人?蝸居?のロジック
中國の1980年代生まれの人が「蝸居」や「蟻族(定職がなく低家賃住宅で共同生活をする人々)」にならなくてはいけない元兇は主に二つある。それは「家と結婚」であり、この二つは切っても切れない関係で、相互に補い合っている。中國の若者は、家がなければ結婚できないと考えており、互いにプレッシャーを與え合っている。
日本では結婚と家を結び付けて考えるようなロジックはない。大學を卒業(yè)してすぐに、マイホームを買う事を考えている人などいない。「1K」の小さな部屋に住み、地道に10年ほど仕事をして、お金が溜まって自信を持てるようになってから家を買う事を考え始める。女性も家を持っているかどうかを結婚の條件にしたりはしない。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年5月10日