近年の國內の不動産価格高騰で中國人の視線は國外に向き、國外での中國人による不動産投資が人気を呼んでいる。米國、カナダ、オーストラリアなど移民がわりと多い國をはじめ、近距離で、街が清潔でサービスがよく、法律が整備され、治安がよく、サービス施設が完備している日本の人気も高い。日本新華僑報網が伝えた。
◆地震が不動産の高品質を証明
今年3月11日に起きた大地震で、日本に向かう中國人の客足は途絶えたものの、大地震によって日本の不動産の品質の高さが証明された。震災後、日本を訪問する中國人數はめっきり減った一方、日本の不動産業界の中國人客への関心は高まる一方だ。日本一流の不動産會社、三井不動産販売株式會社は今月2日、「三井のリアルプラン」の中國語(簡體字)版ホームページを開設、主に中國本土、臺灣、香港などに在住する富裕層向けに日本の不動産に関するさまざまな情報を提供する、中國人向けの不動産販売事業が本格的にスタートした。
中國人向けサービスの拡大をはかるため、三井不動産販売は5人のスタッフからなる國際事業室を設置。國際事業室の片山潔室長は、「三井不動産販売は08年から英語での不動産仲介サービスを開始。最近は東アジア、特に中國本土、香港、臺灣からの問い合わせが増えたため、きめ細かく中國人客に対応するための部門を設置した」と話す。
日本の不動産に対する中國本土、臺灣、香港などの需要が高まっていることから、同社は昨年10月、中國人の不動産取引に対応する窓口として「リアルプラン」営業部に國際事業チームを立ち上げた。中國人客へのサービス強化とビジネスチャンス拡大に向け、今年4月1日に國際事業室と改めた。
◆日本の不動産業界がさらに國際化