この新聞の公表數(shù)字によると、日本では統(tǒng)計(jì)で確認(rèn)できるサッカー女子選手は3萬(wàn)人、アメリカでは300萬(wàn)人なのに、中國(guó)では400人だということである。さらには中國(guó)のサッカー主管部門の重視の欠如を指摘する向きもある。
中國(guó)は北京オリンピックで金メダル総數(shù)がトップとなり、広州アジア大會(huì)でも、非オリンピック種目を除いてもトップに立つことができた。これは中國(guó)のスポーツ界の長(zhǎng)年來(lái)の夢(mèng)がついに実現(xiàn)したことを意味する。私自身もこんなに早く実現(xiàn)できるとは思っていなかった。これは國(guó)民全體にとって喜ぶべきことであるが、正直に言って、私には心配事がひとつあった。つまり、心理學(xué)で「燃えつき癥候群」というものがあるが、ある目標(biāo)を達(dá)成したことで、次の目標(biāo)が見つからなくなり、「うつ」の癥狀が現(xiàn)れることである。さいわい、中國(guó)スポーツ界は「スポーツ大國(guó)からスポーツ強(qiáng)國(guó)へ」というキャッチフレーズを打ち出して次なる目標(biāo)に向かって前進(jìn)しようとしているが、この一年間に、プロ女子テニス全仏オープンでの李娜選手にトップ受賞があり、かなりの盛り上がりがあったが、今回の日本女子サッカーの1位獲得はある意味で外部からの「ショック療法」になるかも知れない。
しかし、私見であるが、中國(guó)のスポーツ界は二つの、目に見えない新しい課題に直面していることに早く気づくべきである、と考えている。
1つは、社會(huì)の風(fēng)潮の変化である。中小都市や農(nóng)村部は別として、大都市では若者たちの趣向が変わってきていることだ。私の知る限り、大都市の経済的に少しゆとりのある家庭では、子供にピアノや外國(guó)語(yǔ)の勉強(qiáng)をさせて、子供たちに「ホワイトカラー」としての人生を送らせたい、とする傾向が目立っている。外國(guó)人留學(xué)生が多數(shù)中國(guó)に來(lái)て民間の外國(guó)語(yǔ)學(xué)校の教師になっており、中國(guó)の中學(xué)生の中にはかつての大學(xué)の外國(guó)語(yǔ)學(xué)部の學(xué)生より上手に外國(guó)語(yǔ)を習(xí)得している子もいる。テレビの英語(yǔ)番組でネイティブそっちのけの英語(yǔ)を使っているキャスターもいる。大都市では高校の段階から歐米へ留學(xué)している子も多數(shù)いる。こういう風(fēng)潮の中で、子供たちを女子サッカーとかいうスポーツ種目に興味をもたせ、それに打ち込ませることは生易しいことではない。