韓國の李明博大統領は26日、來月初めに鬱陵島を訪問する意向を表明していた自民黨「領土に関する特命委員會」所屬議員の入國を禁止するよう指示した。韓國紙「朝鮮日報」が伝えた。
李大統領は同日、金滉植首相、白容鎬大統領府政策室長、李在五特任長官、千英宇外交?安全保障擔當首席秘書官らとの會議で、獨島(日本名:竹島)に対する領有権を改めて表明するとともに、「日本の議員の身の安全を保障できないため、彼らが入國しないことを望む」との內容の書簡を日本政府に送るよう指示した。韓國政府と與黨の消息筋によると、自民黨議員が入國を強行した場合、空港で帰國させる方針だという。
李大統領は2時間にわたる會議で、金首相ら政府上層部の意見を十分に聞いた上で、この指示を出した。
これに先立ち、ハンナラ黨の洪準杓代表は25日の黨最高委員會議で「日本の議員の入國は、韓國の憲法秩序の撹亂が目的だ。法務省は彼らの入國を禁止すべきだ」と主張していた。李長官もツイッターなどで、入國禁止を主張していた。
韓國外交通商省の関係者は「自民黨議員が自発的に訪問を撤回するのが最善なので、日本政府と國會に対して『不測の事態が起きる可能性がある』とすでに數回伝えている」と説明した。
今回の措置は李大統領が自ら指示したという點で注目されているが、このために日本の政界の抗議を招く可能性を指摘する聲もある。
「人民網日本語版」2011年7月27日