野田氏の直面するもう1つの難題は、菅政権時代の野黨との「冷戦」狀態の終結と「ねじれ國會」の緩和だ。野田氏は代表就任當日に自民黨と公明黨の黨首のもとを訪れ、丁寧に挨拶するとともに今後の協力を要請した。自民黨の谷垣禎一総裁が最初に質問したのは「3黨合意」の扱いだった。野田氏は「3黨合意」を引き続き恪守する方針を表明した?!?黨合意」とは民主黨と自公両黨の間で交された書面の合意。民主黨は「3黨合意」と引き換えに重要法案の採決で自公両黨の賛成票を期待している。自公両黨にとっては「3黨合意」は民主黨の弱點を手中に握るに等しく、機會を選び民主黨を追い詰めることができる。3黨にとってこの合意は協力の「礎石」であると同時に、將來手の平を返すための「伏線」でもある。目下3黨合意の維持には與野黨共に大きな障害はない。
◇アジアとウィンウィンの関係を希望
現地世論では野田氏について「ドジョウの政治」の內政よりも、外交への心配の方が大きい。野田氏は30日午前の記者會見で、2005年の靖國神社參拝に関する質問主意書について「歴史認識問題を故意に振りかざしたつもりはない。アジアとはウィンウィンの関係を築きたい」と強調した。読売新聞は同日の論説で「野田首相は民主黨政権下で悪化した日米関係の改善にまず盡力する」と指摘した。靖國神社に合祀されているA級戦犯が「戦爭犯罪人ではない」とする野田氏の発言について、韓國は反対を表明。野田氏が中韓両國と良好な関係を築けるかどうかが鍵を握る問題となる。
「人民網日本語版」2011年8月31日