「中國はすでに強大だが、強大になった後どうするか?」。日本滯在中、一般市民からも、官僚、學者からも中國の影響が拡大することへの懸念を、環球時報の記者は耳にした。特に1年前に釣魚島(日本名?尖閣諸島)で起きた中日船舶衝突事件は彼らに強烈なショックを殘したようだ。
「あの中國人船長は軍人でしょう?」。沖縄のあるカメラ店の店員、金城學さんがこう聞くのは、中國人船長の態度が當時強硬だったのに驚いたからだ。中國人の印象では、昔の琉球王國、沖縄は中國に対して日本本島よりも親密だと思われがちだが、釣魚島問題において沖縄県人の態度は日本本島の人たちとさほど変わらない。金城さんは「船舶衝突事件発生後の、東京の政治家の対応は非常にまずかった。中國人船長を逮捕するべきではなかった」とする一方、「東京が強硬なのも仕方ない。強硬に対応しなければ、中國が今後海洋上でさらに強硬になるだろう」と語る。
日本での取材中、すべての日本人が「尖閣諸島は日本領」だと答えた。中國の空母建造については、多くの人が中國が隣國に強硬に対応する兆候とみなしていた。
「中國は空母を建造する必要はない」。長崎の中華街にある中華料理店の富永康さんはこう記者に語った。「空母は移動する空軍基地で、周辺國を攻撃範囲に加えることができる。空母は“刀”のようなもので、こうした“刀”は以前日本にもたくさんあったが、今はもうなくなった。中國が今“刀”をひけらかせば、隣國はその意図を疑い、必要のない懸念を引き起こすだろう」と語る。
「日本人は経済バブル時代は浮ついていた。その後、いろいろな問題が起きた。中國には日本の二の舞を踏んでほしくない」と、中國に対して非常に友好的な富永さんの口から、中國の強硬さを懸念する言葉を聞き、こうした不安が日本の一般社會に深く浸透していることが感じられた。
また、料理店の中國籍オーナーの言葉も、中日民間の空母に対する対立的な態度を象徴している。「日本人は中國を理解できない。中國はやっと15、6歳に成長した子どもで、筋肉がつく頃だ。空母は腕の筋肉ともいえる。日本のメディアは朝から晩まで中國の悪いニュースばかり報道している。ここ數年、日本人が選ぶ首相もどんどん右に傾いている。中國は成長を続け、日本に対して強硬でないといけない」。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年9月19日