中國では出かける際、ティッシュを攜帯するというのが普通なのに対し、日本人は、ハンカチをいつでも攜帯しているというのが今でも一般的。子供からサラリーマン、老人まで、1人につき平均3枚のハンカチを持っているという統計があるほど、日本人はハンカチ好きだ。人民日報が発行する健康雑誌「生命時報」が報じた。
日本での生活が長いほど、日本ではさまざまなケースでハンカチが登場するということを実感するだろう。例えば、地下鉄の電車中ではサラリーマンが、ハンカチを出して汗をぬぐっている。會社では正午になると職員がハンカチに包んだお弁當を取り出す。友達とプレゼントを交換する時は、上品なハンカチを送って純粋な友情を表す。テレビを付けてドラマを見ていると、女性が雨の中を悲しそうに歩いているところに、男性が登場しハンカチで女性の顔をふく。そして、女性はそのハンカチを洗濯してアイロンをかけ、それを返すという名目で男性をデートに誘う。さらに1977年には「幸福の黃色いハンカチ」と題する映畫も登場したことがあり、ハンカチには幸福という意味さえあるようになっている。
日本人は単に毎日ハンカチを手放さないというだけではなく、それを清潔に保ち、きちんとたたんで攜帯している。日本人からすれば人前でしわだらけのハンカチを出すというのは失禮にあたるためだ。そのため、主婦達は小さなハンカチを洗濯し、アイロンをかけ、きれいにたたむという骨の折れる仕事を日々こなしている。またハンカチは生活に欠かせない日用品であるため、日本では大型の百貨店やチェーン店型のスーパーなど、どんな店でもハンカチ売り場が設けられており、さまざまなタイプ、カラーのハンカチが數多く並べられている。