(文: 殷占堂)
仕事で頻繁に中國と日本を往來している私は、この2つの國の市民の生活習慣の違いに接することがが多い。
日本の生活ごみは大きく燃えるごみ(臺所ごみ、庭の雑草や木、紙ごみ)と燃えないごみ(プラスチック製品、金屬、ガラス、陶器片など)に分けられる。これにリサイクルごみ(本、雑誌、新聞、古著など)、粗大ごみ(冷蔵庫、テレビ、家具など)もある。電池、ライターは別に分け、ビニル袋に入れて捨てる。醫療廃棄物(注射針、薬ビン)などは特別な処理が必要なごみだ。
これらのごみはどのように捨てるのか。日本には厳格なきまりがある。たとえば、火曜日と土曜日は燃えるごみの日。金曜日は燃えないごみの日。土曜日はリサイクルごみも捨てられる。粗大ごみは勝手に捨ててはいけない。地元の市の環境局に電話して回収に來てもらい、費用も払う必要がある。特殊なごみ(環境汚染の恐れのあるもの、電池など)の管理はより厳格で、1カ月でたった1、2回の回収しかない。こうしたきまりは、日本の市民にとって「國の規定」のようなもので、これを無視すれば法にも道徳にも反する行為とみなされる。時々こっそりと粗大ごみを捨てる様子が見られるが、見つかれば罰金が科され、ひょっとすると起訴されかねない。