日本人はこのごみの分別にたいして、まったくいい加減なところがない。彼らは燃えるごみを捨てるとき、非常に細(xì)かく分別する。少しでも混じらないように、小さなビニルの薬袋まで分別する。ビンを捨てるのも簡単ではない。ゴミ箱に小さなかごが備えてあって、ビンのふたでいっぱいになっていたのを見たことがある。ある友人が一本のボールペンを捨てるにも、ボールペンの先の金屬部分をはずして燃えないごみに捨てているのを見て、當(dāng)時の私は震え上がったものだ。「そんなちっぽけな金屬も見逃さないのか。面倒じゃないの?」と聞くと、友人は「慣れてるんだ。面倒じゃないよ、ちょっとしたことじゃないか。」日本人の生真面目さは、ごみの分別の細(xì)かさの程度にも表れている。驚愕に値する。
日本の家庭では、小さな生ごみ処理機(jī)を買っているところもある。いつでも、家庭から出た生ごみを堆肥にでき、自分の菜園や花壇に使うよい有機(jī)肥料が出來上がる。燃えるごみはごみ処理センターで焼卻され、焼卻灰から肥料ができる。専門に生ごみを収集し、高級有機(jī)肥料を作り販売している會社もある。燃えないごみは回収処理されリサイクルされる。日本で名刺交換をすると、時々名刺の隅に「再生紙」と書いてある。ほとんどの公衆(zhòng)トイレのトイレットペーパーには「再生紙」と書いてある。古新聞、雑誌、本、紙製品を処分する時は、規(guī)定の日に自分できれいに整理して、作業(yè)員が運(yùn)びやすいようにひもで縛って、指定の場所に出す。これが製紙工場でリサイクルされ、再生紙となる。
ホテルやレストランで出る廃油にも厳格な規(guī)則があり、勝手に下水に流すことはできない。廃油による水質(zhì)汚染はし尿よりも深刻だ。専門業(yè)者がホテルを回り廃油を回収する。もちろん回収費(fèi)用は必要だ。日本人は廃油を絶対こっそり下水に流してはいけないことを十分に自覚している。炒め物をした鍋やフライパンはまず紙で拭いてから洗うほど徹底している。私が訪れた廃油処理業(yè)者では、廃油を精製して、ディーゼルオイルや化粧品の原料を作り出していた。この會社は、砂漠化地帯にアブラナを植え、その種から食用油やバイオ燃料を作ることを提唱している。そうすれば、限りある石油の採掘の必要はなくなり、石油を使う必要もなくなる。こうすれば、地球を救い、環(huán)境を浄化できるという。実にその細(xì)やかさは並大抵ではない。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2011年11月22日