◇難しい野黨の支持獲得
野田氏が24日の通常國會前に急いで內閣を改造した一つの重要な目的は、消費稅増稅問題についての與野黨協議のためのよい環境を整えることだった。ただ、日本のメディアは、おそらく野田氏の思い通りになるのは難しいと指摘している。
社會保障?稅制一體化改革に対する野田氏の態度は非常に固い。1月6日、日本政府と民主黨は「社會保障改革本部」の會合を開き、社會保障?稅制一體化改革案を決定した。野田氏は席上、社會保障と稅制の一體化改革は避けて通れない課題であり、政府は國會に消費稅率引き上げの関連法案を提出するつもりだとし、野黨と政府、與黨が社會保障と稅制の一體化改革について協議するよう希望すると述べた。
しかし、野黨は政府、民主黨とこの問題を協議することをずっと拒否し続けている。公明黨の山口那津男代表は野田氏の新內閣発表後、改革案には社會保障の全體像が描かれておらず、現段階ではこれに関する與野黨協議を支持しないと述べた。一方、谷垣禎一自民黨総裁はこれより先、こうきっぱりと表明した。民主黨の2009年衆議院選挙時のマニフェストでは消費稅率引き上げ問題が提起されておらず、當時の鳩山由紀夫代表は増稅しないことを何度も表明しており、民主黨政権にはこの問題を語る資格はない。もう一度國民に信を問わない限り、増稅をすることはできない。
これからもわかる通り、野田氏は苦心して內閣を改造したが、最終的にその目的が達せられるどうかまだはっきりしない。
「新華網日本語」より2012年1月15日