文=奧井禮喜
復興予算は、昨年5/2第一次補正予算成立約4兆円、同7/25第二次補正予算成立約1.9兆円、同第三次補正予算成立約11.7兆円(うち復興約9.2兆円)、2/10復興庁が発足し活動を開始した。
避難者は341,411人おられる。うち公営?仮設住宅に323,195人、親戚?知人宅に17,502人、避難所?旅館に714人である。農業26%再開、漁港は94%が再開して水揚げベースでは50%程度である。(1/末時點)
東北3県8地方銀行の昨12月預貸率は60%、全國平均69%だから産業復興に拍車というにはまだ時間がかかりそうだ。
巖手県の動向を追いかけているので最近の事情を拾ってみると、2/17「いわて復興インデックス」(2012/1時點)が発表された。がれき推定435萬トン?91%の処理(片付け)。介護施設は定員數で被災前の96.7%復舊、醫療施設は仮設含み70.4%復舊である。漁船は2013年度までの整備計畫に対し49%、養殖施設は整備臺數39.6%、魚市場水揚げ52.3%となっている。
重茂(おもえ)?田老?陸前高田のアワビ養殖では、種苗生産施設再建に40億円投入する。2013年度以降稼働するが、これは従來よりも大規模である。山田町は織笠地區440戸の高臺集団移転に著手した。UR都市機構とタイアップしている。投資額87億円で2017年度完了をめざしている。
復興交付金は被災7県で3,053億円、巖手県は957億円である。
2012年度県內高卒就職希望者3,347人の就職內定率が92.5%(県內88.9%)でこの數字は被災前を上回った。県內1月有効求人倍率は0.75倍で全國平均より高いのだが、正社員に限ると0.35倍である。
靜岡県裾野市と富士市が大槌町?山田町のガレキ処理を引き受け、試験焼卻を開始した。埼玉県熊谷市?日高市?橫瀬町もセメント工場などで野田村のガレキ処理をおこなう。柱材?角材などを処理してセメント原料化する。