次に、中日関係の両面からの圧力だ。一方では中日政治関係が緊張し、安倍氏に必要な対応を迫るだろう。中日のパワーバランスは、安倍氏が6年前に感じたものとは完全に異なっている。もう一方で、中日は経済?貿易で依存し合っており、安倍氏が3%の経済成長を実現するためには、中國という活路しか存在しない。中日関係の両面性は、安倍氏の政治生涯につきまとい、日本政府の政策に影響するだろう。
最後に、米國からの制約だ。米國は「アジア太平洋回帰」後、日本に対して満足しているようだが、依然として二つの懸念が存在する。一つ目は、高い得票率を獲得した安倍氏の首相就任と石原氏の國政復帰により、「米國製憲法」が改正され、米軍の日本における存在に影響が生じる可能性がある。二つ目は、日本と中國等の対立激化で、米國に中米戦爭の開戦もしくは戦略的退卻の選択を迫る可能性がある。米國が危機を無事に乗り越えるためには、安倍氏に圧力をかけることが最も効果的だ。
復帰した安倍氏、混沌する日本は、上述した政治?経済情勢により形成される輪の中を回るしかない。これは日本の國情によるものであり、安倍氏の政治宿命でもある。日本の首相が一年に一度交代するという現象は安倍氏から始まったが、安倍氏が「走馬燈」のような政治混亂を収束できるかについては、今後の成り行きを見守る必要がある。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2012年12月20日