日本には明確な東アジア戦略が存在しない。中國臺頭の大すう勢に対して、日本は不平と恐怖を抱くばかりで、この勢いに乗り日本の利益を最大化しようとしていない。日本による日米同盟の強化は、自らの肝っ玉を太くしようとしているにすぎない。日本の戦略的難題が、これにより解消されることはない。
実力の低下は、日本の國歌としての自信が失われている根本原因だ。中國との対抗は、長期的に見れば日本を袋小路に追い込むだろう。靖國神社參拝は日本が自らを騙し、麻酔をかける毒薬だ。これは中國人を不快にし、憤りを覚えさせることしかできないが、日本を麻薬中毒者のように、興奮のなか破滅に向かわせるだろう。
このような日本は、中國がわざわざ手を下すまでもなく、勝手にゆっくりと倒れてしまうだろう。そのため中國の日本対抗は、日本に「攻撃」を仕掛けるのではなく、自らの原則を毅然と守る立場を表明し、新たな挑発に出ようとする日本をけん制するだけでよい。
中國は近年、日本からの挑発に対する「対等の対抗」という原則が形成された。中日の社會構造は異なるため、このような「対等性」が常に正確に把握できるとは限らない。しかしその変動の幅は、日本にも大まかに感じ取ることができるだろう。