獨特な題材の抗日ドラマが日本メディアで注目を集めている。昨年の日本政府による釣魚島「國有化」後、西安で中國の青年、蔡洋容疑者がトヨタ車を壊し、運転者に重傷を負わせた。蔡洋容疑者の故郷を取材した朝日新聞の記者が最後に出した結(jié)論は、このような慘劇が生まれた大きな要因は「加害者が成長する過程で非常に多くの抗日ドラマを見てきた」からだとする。「亮剣」が大ヒットしていた當時、読売新聞も、中國のテレビ作品に「民族感情と反日感情が帯びているのは明らかだ」と批評している。
毎日新聞は近ごろ、カンフーで日本兵を殺すといった極端なストーリーの作品に対し、中國政府が審査を開始したと報道している。中國日本大使館は、「抗日ドラマを大量に放映することは、中國における日本のイメージにとって決して好ましいことではない。中國國內(nèi)には様々な聲があることを我々も知っている。この問題に関心を持つと共に、様々な情報を収集するつもりだ」とコメントしている。
日本の大學(xué)生、鈴木さんは、個人的に抗日ドラマに反対しないが、誇張のある作品はやはり好きじゃないと記者に述べる。加えて、もし中國の抗日ドラマが歴史を尊重したものであれば、日本人にとっても過去を理解できるという利點があると述べている。慶応大學(xué)で文化研究をする山口順子氏は取材に対し、歴史の細部に著目した蕓術(shù)創(chuàng)造は決して悪いことではないが、ステレオタイプに「日本は悪」といった立場をとる作品は百害あって一利なしだと述べている。
「中國網(wǎng)日本語版(チャイナネット)」 2013年5月28日