7月の參院選の前哨戦とされる東京都議會選が6月24日午前に幕開けとなり、連立與黨の自民黨と公明黨が過半數の議席を占め勝利した。自民黨は経済政策を優先する方針を固め、參院選を迎えようとしている。自民黨が再び「小泉旋風」時代の議席數を獲得するという見方もある。
菅義偉官房長官は6月24日の記者會見で、「東京都議會選の結果は、國民の経済政策への重視を示している。自民黨は引き続き経済政策を強調し、選挙を向かえる。自民黨の連勝は、日本の政治狀況が重要な転機を迎えようとしていることを示すものだ」と語り、安倍政権が安定的かつ長期的な政権運営により、長年に渡り首相が交代を繰り返すという狀況を変える可能性を示唆した。
自民黨の勝利は、街頭演説の時點で一目瞭然だった。6月22日の東京都議會選の投票前の最終日、各黨の代表が票集めのために街頭演説を行った。中國新聞社の記者は東京吉祥寺駅で、多くの市民が安倍首相の到著1時間前から、現場に押し寄せている光景を目にした。民主黨の海江田萬里代表も同日、東京森下駅で演説を行ったが、聴衆は數十人のみだった。
昨年の衆院選でも同じような狀況であったが、自民黨は政権奪取から半年で、國民の評価を勝ち取ることができた。民主黨が短期內に遅れを取り戻すことは困難になった。