三つ目は「孤立への不安」である。従來の家族を中心に形成された社會は崩壊し、エリートたちは皆こぞって都市に集まるようになった。しかし、近代社會の生活にもまだ慣れていない狀況の中、新しい社會を形成し、そこに適応していくのは極めて困難なことである。多くの人は家族と離れ、都市で生活している。
昔の社會に戻ることはできない。転換期にある中、新しい消費生活に人々の神経は集中している。大量消費の生活スタイルが都市住民の間でもてはやされるようになり、人々は消費することで不安や焦りをごまかしている。しかし、殘念なことに、大量消費は同時に消費者に新たな不安をもたらしている。
「幸せに満ちた社會を形成するにはどのようにすれば良いのか」というが、北東アジア各國に共通する課題である。筆者から見れば、先ずは上述した三つの不安要素を解決することからはじめる必要がある。福祉?社會保障制度を充実させ、法體制の整備によって、より良く國民の権益を保護し、新たな都市の共同體を形成することで、社會に広がる不安を解消し、幸せな生活への道を増やしていく必要がある。(作者?劉若惟、日本在住中國人)
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2013年6月26日