安倍氏は右傾ナショナリズム思想傾向を大々的にはやし立て、各種資源を動員して日本の「復権」を実現することを主張している。安倍政権は、戦略態勢としては拡張性と進攻性を見せ、「価値観外交」の推進に力を入れている。具體的な外交手段としては経済援助頼みを変え、軍事的手段、政治的手段を積極的に拡充して國家戦略に資するようにすることを主張している。協力と発展を積極的に追求しているアジアが、時代の潮流に逆行する日本の動きについて見て見ぬふりをすることはあり得ない。
麻生氏の「ナチス式憲法改正」発言は、直ちに日本の國內世論と國際社會から激しく非難された。アジア近隣諸國さらには國際社會全體が日本の進んでいる方向に強い警戒を抱き続けている。歴史と現実を無視し、幻想に溺れ、ほしいままに騒ぎを起こすようでは、日本は「アジアの日本化」という迷夢を実現できないだけでなく、協力という大きな潮流に融け込み、自らの発展を実現するチャンスもさらに失うことになる。
※人民日報鍾聲國際論評
「警世の鐘の音」という意味が込められた人民日報の國際論評。「鍾聲」という筆名での國際論評は2008年11月に登場し、大きな影響力を持つにいたった。人民日報國際部の「國紀平」に続く新たな署名論評であり、國際問題や中國に関わる問題について中國の立場と主張を正面から明らかにすることを重點に、速やかに反応する、鋭く鮮明なスタイルで、「國紀平」の重大な題材、踏み込んだ批評?分析と相互補完をなす。
「鍾聲」という筆名を選んだのは、國際部の記者と編集者が重要な國際問題や中國に関わる問題について中國自身の聲を発することを望んでいるからだ。近年、中國の國際的地位の高まりに伴い、中國に関わる國際問題が増加し、中國に対する國際社會の期待も高まっている。中國の権威あるメディアとして、人民日報には重要な國際問題や中國に関わる問題について自らの見解を発表すると同時に、事実と異なる國際社會の批判に対して反論する義務がある。
「鍾聲」記事の執筆者は人民日報國際部の編集者と記者であり、各記事ともにスタッフ複數による話し合いと修正を経ているため、集団の知恵の結晶である。(編集NA)
「人民網日本語版」2013年8月2日