日本の「準空母」、22DDH型ヘリ搭載駆逐艦は8月6日、正式に「いずも」と命名され、進水式を実施した。軍事専門家の李傑氏は人民網の記者のインタビューに応じた際に、「中國軍のミサイルは釣魚島(日本名?尖閣諸島)を射程範囲內に収めている。日本の準空母の就役は、地域情勢に決定的な影響を及ぼすことも、深刻な脅威をもたらすこともない」と指摘した。
観測筋は、「日本はこの準空母による攻撃能力の強化を急いでおらず、その艦載ヘリにより遠洋への部隊の輸送能力を高めようとしている」と分析した。日本と周辺諸國の間に係爭が存在する島嶼はいずれも面積が狹く、大規模な上陸部隊は作戦を展開しにくいため、ヘリによる垂直上陸の方がむしろ実用的だ。
李氏は、いずもの進水が現在の釣魚島情勢にどのような影響を及ぼすか、中國はいかに対応すべきかについて、「いずもの就役により、日本の海上兵力輸送能力、上陸作戦能力が高まる。離島奪還訓練、もしくは各種の海上行動において、日本はこのような大型戦艦の使用を重視する可能性がある。そのため、これは中國の海上行動に対して影響を及ぼすだろう」と語った。
李氏は、「具體的に釣魚島の作戦について論じるならば、中國軍は體系化された作戦を展開し、各種ミサイルやロケット砲など別の武器を使用するだろう。中國軍の各種ミサイルは釣魚島を射程距離に収めているため、日本がいずもを就役させたからといって、局地的に決定的な影響や深刻な脅威をもたらすとは限らず、さまざまな要素を総合的に考慮する必要がある」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2013年8月7日