9月3日は中國が抗日戦爭に勝利した記念すべき日であり、世界の反ファシズム戦爭が勝利を収めた日でもある。しかしながら、日本では記念行事の開催もなければ、メディアが一面で報道するようなこともない。
日本の主要3紙『朝日新聞』『読売新聞』『毎日新聞』の3日の一面は、千葉県で発生した竜巻被害や対シリア作戦での日米協力強化、福島原発の汚染水増量を防ぐ凍土遮水壁の整備といったニュースが中心だった。
共同通信と『読売新聞』だけは、中國國営通信社?新華社が「抗日戦爭勝利記念日に際し、中國外交當局が日本政府に歴史を反省するよう求めた」ことを報道したことに觸れた。日本の総合ニュースサイト?ANNニュースは、『人民日報』の社説を引用し、「中國の抗日戦爭がなければ、世界の反ファシズム戦爭の勝利はなかった」と伝えている。
9月3日のムードに比べると、日本が無條件降伏を受け入れた日である「8月15日」前後の追悼行事や報道は枚挙に暇がないほどだった。
日本は終始、「敗戦國」という概念を払拭することに腐心してきた。実際、「8月15日」は日本では「終戦記念日」や「終戦の日」と呼ばれ、報道も広島や長崎で行われる原爆の犠牲者を追悼する平和祈念式典が中心で、日本があくまでも「被害者」だったことを故意に強調するような內容である。
世界的に認識されている「反ファシズム戦爭勝利記念日」については、日本メディアは「汚點」であると感じており、大々的に報道するのを嫌い、多くの日本國民はこのような日があることさえ知らない。
■日本の歴史教育の問題