このほど中國中央電視臺(CCTV)で放送されているテレビ番組「中國漢字聴寫大會」の視聴者の多くは、自らに「文盲」のレッテルを貼ることを余儀なくされている。學校を卒業してから長年がたつ多くの人にとって、畫數が多く使用頻度の低い漢字ばかりでなく、畫數が少なく使用頻度の高い漢字でさえ「白旗をあげる」狀態となっている。中國の漢字は、「最も危険な時」(中國の國歌「義勇軍進行曲」の歌詞の一部)を迎えたようだ。日本新華僑報網が22日に伝えた。
「最も危険な時」は、中國の漢字だけが直面しているのではない。日本社會もまた、この10數年間に渡り、人々の漢字を書く能力が前の世代に大きく劣り、著しく「退化」していることに気づいている。筆をとれば漢字を忘れる、これは中日両國の多くの國民の共通點となっている。
読売新聞によると、文部科學省は昨年、全國範囲で「日本國民の漢字能力」に関する調査を実施した。同調査は16歳以上の3474人を対象に実施され、有効回答數は2069件に達した。調査結果によると、回答者の66.5%は「日常生活ではパソコンによりEメールを送信し、攜帯電話による情報送信が日常交流の基礎となっており、漢字を正しく書く能力を失っている」と答えた。この數値は10年前の調査データから25%上昇した。
日本の漢字がこのような危険な狀況を迎えている最も重要な原因は、情報技術の氾濫だ。現代人の多くは攜帯電話のショートメール、電話、Eメール、その他のさまざまな手段を通じて交流を進めている。紙と筆はもはや、ディスプレイとキーボードにその座を奪われている。手書きは最悪の選択肢とは限らないが、キーボードと比べると欠點が浮き彫りにされる。効率が悪く、編集が困難で、情報伝達?交流のスピードも大きく劣る。