日本の東京五輪組織委員會の森善朗會長は2月9日、英語で発言しない理由について、第二次世界大戦が終わったときはまだ2年生で、英語は敵國語だったと説明した。
「敵國」は、日本と米英などの國の當時の交戦狀態を示す客観的な表現であるように思う。しかし、森善朗氏の「神の國発言」を見ると、問題はそれほど単純ではない。
十數年前、日本の首相だった森善朗氏は「日本は神の國」と発言し、世間を騒がせた。「朝日新聞」は、神の國発言は日本の軍國主義の思想の基礎であり、多くの日本人の命を犠牲にし、アジアの人たちに災難をもたらしたと批判した。
日本で深い敵國感情を持つのは森善朗氏だけではない。
數年前、日本の國土地理院は、硫黃島の呼稱を米國の第二次世界大戦を題材にした映畫「父親たちの星條旗」と同じ「いおうとう」に変更した。
NHK経営委員の百田尚樹氏は今月、「南京大虐殺はなかった。米軍による東京大空襲、広島と長崎への原爆投下こそが大虐殺である。極東軍事裁判の審判は米軍が行った大虐殺の真相を覆い隠すための審判である」という驚きの発言をした。
さらに、日本は「神風特攻隊」を世界記録遺産に申請するという茶番劇まで繰り広げている。
敵國感情には歴史の影があるだけでなく、現実的な恨みと怒りも現れている。
米國が安倍晉三首相の靖國神社參拝に失望を示したことについて、安倍首相の支持派は米國は大げさだと不平をこぼし、米國が過去にこのようなあら探しをしたことはなかったと憤った。日本の駐米大使も、「米國は誰が友人で誰がトラブルメーカーかをはっきりさせる必要がある」と口をすっぱくして言った。
結局のところ、敵國感情は日本の侵略の歴史の定説と敗戦國という立場、世界反ファシズム戦爭勝利の成果、戦後の國際秩序、日本の軍國主義復活への妨害に対する不満である。
日本は「復讐心が強い」國である。日本の不満は口先だけにとどまらないだろう。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年2月13日