安倍政権は自民黨のナンバー2に奇妙な提案をさせたが、これにはいくつかの目的があるかもしれない。まずは手段を変え、中國に対する憎悪をこれまで以上に発散し、「中國脅威論」を喧伝し、中國対抗のアップグレード版を構築するという目的だ。
次に、集団的自衛権の解禁の突破口を見出すという目的だ。平和憲法の改正が短期間內で不可能と見ると、安倍政権は集団的自衛権を攻撃目標としている。しかしこれは多くの抵抗に直面しており、民意の多くは反対を表明している。安倍首相は仕方なく「小NATO」を撒き餌とし、日本國民に集団的自衛権に対する攻撃の手を緩めるよう求めている。
それから、米國への迎合により、日本に対する「失望」を弱めるという目的だ。安倍首相は「アジア版NATO」の構築が、アジア太平洋に回帰する米國にとって好都合であることを理解している。安倍首相は先ほど忠告に耳を貸さず、靖國神社參拝を強行し、日本を懲罰する戦後の秩序に不満を示した。これに日本の高官による米國を敵視する発言の連発が加わり、安倍首相は米國から嫌われるようになり、常にひやりとさせられている。安倍首相は、「アジア版NATO」の提案により、米國からの密かに広がり続ける反感を抑えられると期待している。
先頭に立って「アジア版NATO」を構築しようとする日本は身の程知らずであり、利欲に目が眩んでいる。多くの侵略の罪を持つ前科者、稚拙な振る舞いをする日本に付き従い、中國に対抗する國があるだろうか?ましてやNATOは冷戦の産物で、仲間を抱き込み価値観により線を引き、とにかく敵を見つけて叩こうとするやり方は時代遅れだ。アジア人は冷戦を嫌い、隣國に友好的な政策を進める中國との交流を願っている。安倍首相は悪事を企みかえって災難にあい、冷戦吹聴というレッテルを貼られるだろう。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年3月15日