靖國神社の參拝は毎回、周辺國と民衆の反感を買い、外交関係の後退にもつながっているというのに、日本の一部の人はなぜ頑に非を認めないのか。中國社會科學院日本問題専門家の呉懐中氏は22日、「環球時報」に対し、次のように述べた。
日本の右翼政治家にとって、參拝は衝動的なものではなく、政治の信條である。右翼分子は歴史と現実を関連づけ、敗戦はきわめて屈辱的なことであり、戦後の自國は抑圧されており、実際に「骨抜き」され、「國の正常化」を実現できないと考えている。參拝は単獨の行動ではなく、教科書改訂と慰安婦否定などの問題と同じであり、一つの心理から來ている。彼らは過去を否定して「立て直し」、過去の「大國」の地位を取り戻したいと思っている。
過去と異なるのは、今回の集団參拝がオバマ米大統領がまもなく訪日する時期に行われたことである。米タイム誌のウェブ版は22日、オバマ大統領が日本に行って雙方の長期的な安全保障協力を再表明する前日に行われた參拝という挑発的行為はオバマ大統領の訪日に影を落とすだろうと論じた。共同通信社は同日、「安倍首相の供物奉納の時期は微妙、日米関係に亀裂の恐れ」とし、安倍首相は強烈な「靖國神社の事情」を示したと分析した。歴史問題を深く懸念するオバマ大統領は23日に日本を訪問し、安倍首相のこのタイミングでの奉納は日米関係に亀裂を生じさせる可能性がある。安倍首相は今回參拝しなかったが、米國がまだ不安に感じていることは明らかである。
韓國の「中央日報」は、オバマ大統領の今回の訪問の目的は日米間3カ國の相互関係を取り戻すことであり、この戦略は朝鮮の脅威と中國の臺頭をけん制するためだと伝えた。このような狀況の中で行われた日本政府の閣僚による參拝は韓國を刺激し、米國の外交構想に冷や水を浴びせる可能性もある。オバマ大統領は今回、日本の明治神宮と韓國の景福宮を訪れ、日韓両國の歴史をどちらも尊重していることを伝えると見られる。しかし、日本が「靖國神社の挑発」を行ったことにより、オバマ大統領の日米韓相互関係の構想はダメージを受ける可能性がある。訪問団を率いて日本を訪問中の米下院の多數黨院內総務のカンター氏は、22日に東京で行った記者會見で、日韓関係の悪化に対する配慮を示した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年4月23日