日米は南中國海の主権を求める當事國ではないが、南中國海の問題に対して橫槍を入れることに夢中になっている。米日は當事國に対して、主権を主張する根拠を明らかにするよう求めているが、その矛先は中國の「九段線」に向けられている。中國はASEAN諸國と意思疎通を進めており、いかに「南海各方行為宣言」を効果的かつ全面的に履行し、「南海行為準則」について交渉を進め、南中國海の當事國の信頼関係を強化し、自信を深めるかについて議論している。中國は早くから、準則の制定は合理的であるべきで、協議により一致し、障害となるものを排除し、秩序正しく徐々に推進すべきと主張してきた。しかし米日はあくまでも言いがかりを付け、準則が「即席」であったと批判している。フィリピンが中國の反対を顧みず、南中國海問題を國際仲裁裁判所に提訴したことについて、中國は厳正なる立場を何度も表明した。かつその他の當事國と平和的な対話を通じ、領土および管轄権の係爭を解決しようと取り組んでいる。しかしながら米日は、フィリピンが國際仲裁により問題を解決することを言いふらし、これを支持している。
米日は共同聲明により一時的な快楽を得られるが、中國を抑制し、アジア太平洋を支配しようとするならば、それは儚い夢物語にすぎない。
米日は中國を抑制できない。中國は民族の復興を実現中の、すでに目を覚ました獅子であり、いかなる國も外からの力によって中國の発展を抑制できない。米日はまた、中國を孤立させられない。中國は重要なアジア太平洋の國であり、他の國が來ようが來まいが、中國はここにあるのだ。さらに重要な事に、中國は日増しにアジア太平洋の積極的な要素になりつつあり、その他のアジア諸國との相互依存性が高まっている。アジア諸國は米日を歓迎しているが、同時に中國を重視しており、どちらかに肩入れしようとしていない。
米日はアジア太平洋をリードしようとしているが、必ず呼応があるとは限らない。世界の現在のテーマは平和と発展であり、冷戦の思考回路に基づく同盟関係は、流れに逆らうものだ。米日は多國の利益と関心事を蔑ろにし、地域の平和と安全を無視しており、地域の福ではなく災いになっている。道を得れば助けを得られるが、道を失えばこれを得られない。目先の不安のために虎を養えば、將來は不安が盡きなくなる。火をつけるため風を煽れば、自らが火傷することになる。米日にはこのように忠告しておこう。(筆者:蘇暁暉 中國國際問題研究所國際戦略研究部副主任)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2014年5月4日